10月13日、その日は夕方からタイの友達の中で何かそわそわしだし、19時から大切なニュースがあるということがみんなに知れ渡っていました。
前日の12日ぐらいから国民の中では国王の体調回復を願うメッセージや画像がSNSでたくさん見られました。ニュースでは国王の入院する病院の前でお祈りをする人々の映像が流れました。
老若男女、タイ国民全員がもう一度国王のお顔を見れるのを願っていました。
その矢先のことであります。
18時(日本時間20時)の時点でチュラロンコン病院から国王崩御の画像が出ていました。
しかし公式発表ではありませんので、まだまだ信じたくありませんでした。
でも自分の手はずっと震えていました。
FacebookとTwitterから最新の情報を集めてました。情報が交錯してました。
18:50には公式の文書が出て、プミポン国王崩御が本当のことと分かり、19時からのニュースで真っ黒の背景にキャスター1人が淡々と喋ってる場面。
こんなにも胸が痛む時間は今までで初めてです。あまりに早すぎます。
この夜は私でさえも一睡もできませんでした。
翌朝のテレビです。全て白黒で、どのチャンネルも同じ映像でした。もちろん全て国王の過去の功績を称える映像です。
翌朝の新聞です。
いつもは高く大きくたなびいていた国旗も半旗になっています。30日間半旗のままです。
FacebookのLiveストリーミングです。国王が病院から王宮に移される数時間前のニュース映像です。
アカウント写真はほとんど黒かモノトーンになり、みんな涙を流し、รักพ่อ(お父さん大好き)とのコメントしています。
プミポン国王はタイでは「お父さん」とも呼ばれ親しまれていました。
「国民のことをよく分かってくれているお父さんだった。」 「なんでもできるお父さんだった。」 こういう言葉をたくさん見かけました。
本当に国民全員から敬愛されている素晴らしい方だったと感じました。
タイに行けば、あちらこちらに国旗と黄色や水色の旗を見ますし、8時と18時に国歌が流れて全員が足を止める。映画にも何回も行ったが、国王を称える映像と音楽もしくは国歌が流れていました。タイは国王と共にありました。
プミポン国王が地方視察に行った時は、日本のAsicsの靴を履いていた写真が若者の間で有名になり、Onitsuka Tiger Asicsは日本でより寧ろタイで人気があります。
いつも首からかけていたカメラはCanonということも知られています。
そういうタイと日本のつながりからも、日本に来るタイ人観光客は年々増加しています。
これからタイがどうなっていくのかは本当に未知です。タイ人の気質というのも掛け合わさると、平穏に時が流れそうですが、様々な問題があるのは事実です。
謹んでお悔やみ申し上げるとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
※タイの王族には不敬罪があるとともに、肖像画の写真をウェブにあげることや、加工することは禁止と聞いています。今回気をつけて書きましたが、コメントする場合はご注意下さい。